ポイントの有効期限、うっかり忘れていませんか?
貯めることに夢中で使うことを忘れていませんか
ポイント活動、いわゆるポイ活が一般的になり、誰もが何かしらのポイントカードやアプリを利用して買い物をするようになりました。レジでの支払いのたびにポイントカードを提示し、少しでも多くのポイントを貯めようと工夫することは、家計の節約にとって非常に有効な手段です。しかし、ポイントを貯めること自体が目的になってしまい、肝心の使うタイミングを逃してしまっているケースが少なくありません。現金であれば財布に入れている限り価値がなくなることはありませんが、ポイントには有効期限という大きな落とし穴が存在します。一生懸命貯めたポイントも、有効期限を過ぎてしまえばその瞬間に価値はゼロになり、ただの電子データ上の数字が消滅するだけになってしまいます。
特に注意が必要なのは、キャンペーンやイベントなどで付与される期間限定ポイントと呼ばれるものです。通常の買い物で貯まる基本ポイントは、最終利用日から1年間有効期限が延長されるなど、実質的に無期限のように扱えるものも多いですが、期間限定ポイントは数週間から数ヶ月という短い期間で失効してしまうことがほとんどです。大きな買い物をした際などに数千ポイントが一気に入ることがありますが、やったと喜んで放置していると、気づいたときには失効しており、数千円分をドブに捨てたのと同じことになってしまいます。ポイント残高が増えていることに安心するのではなく、その中身がいつまで使えるものなのかを常に意識しておく必要があります。
失効してしまったポイントについてカスタマーセンターに問い合わせても、基本的に復活することはありません。システムで管理されている以上、期限切れは期限切れとして処理されます。節約のためにコツコツと貯めてきた努力が水の泡にならないよう、ポイントは資産の一部であるという認識を強く持ち、貯めるスキルだけでなく、守るスキルも身につけていくことが大切です。特に複数のポイントサービスを併用している場合は、それぞれの期限管理が複雑になりがちですので、注意が必要です。
レシートの下やアプリの通知を確認する癖をつけましょう
ポイントの有効期限を管理するために最も手軽で確実な方法は、買い物をした際にもらうレシートを確認することです。多くの店舗では、レシートの下部に今回付与されたポイント数や現在の総保有ポイント数と一緒に、最も近い有効期限の日付が印字されています。レシートは家計簿をつけたり合計金額を確認したりしたらすぐに捨ててしまうという人も多いかもしれませんが、捨てる前に一度、一番下まで目を通す習慣をつけるだけで、うっかり失効のリスクを大幅に減らすことができます。あと何日で切れるポイントがあるという情報が目に入れば、次回の買い物で使おうという意識が自然と働きます。
また、ポイントカードアプリを利用している場合は、アプリの通知設定をオンにしておくことも有効です。多くのポイントアプリには、有効期限が近づくとプッシュ通知でお知らせしてくれる機能が備わっています。スマートフォンの通知が多すぎて見逃してしまうという人もいるかもしれませんが、ポイントの失効通知はお金に関わる重要な情報です。メールマガジンなどは配信停止にしても構いませんが、重要なお知らせや期限通知に関しては受け取る設定にしておき、通知が来たらすぐにアプリを開いて確認するようにしましょう。アプリによっては、ポイントの有効期限カレンダーのような機能があり、月ごとに失効するポイントが一目でわかるようになっているものもあります。
さらに、自分なりのルールを決めてチェックする日を作るのも良いでしょう。例えば、毎月1日や給料日など、定期的なタイミングで保有している主要なポイントの有効期限を確認します。特に年末や年度末の3月などは、ポイントの有効期限が設定されていることが多い時期でもあります。大掃除や決算の時期に合わせてポイントの棚卸しを行い、切れそうなポイントがないかを確認することは、無駄のない家計管理を行う上で非常に重要なルーティンワークと言えます。
ポイントはこまめに使うのが一番の節約術です
ポイントの有効期限切れを防ぐ究極の方法は、貯め込まずにこまめに使うことです。たくさん貯めてから豪華な商品と交換したい、あるいは旅行に使いたいといった目標がある場合は別ですが、日常の節約としてポイントを貯めているのであれば、使えるときにどんどん使ってしまうのが最も賢い方法です。次回の買い物で端数分だけポイントで支払ったり、コンビニエンスストアでのちょっとした買い物で全額ポイント払いにしたりと、現金の代わりとして積極的に消費していくことで、有効期限を気にする必要すらなくなります。ポイントを使っても、その差額分に対してまたポイントが貯まることも多いため、循環させていくほうが結果的にお得になるケースも多いのです。
また、期間限定ポイントの使い道に困ったときは、無理に不要なものを買うのではなく、消耗品や生活必需品の購入に充てるのがおすすめです。トイレットペーパーや洗剤、調味料などは必ず使うものですから、これらをポイントで購入すれば、その分の現金を確実に浮かせることができます。ネットショッピングであれば、送料の支払いにポイントを充てるのも有効です。数百円のポイントを消化するために数千円の余計な買い物をしてしまっては本末転倒ですが、必ず出ていく出費にポイントを充てることは、家計の防衛策として非常に理にかなっています。
ポイントは、使って初めてその価値を発揮します。通帳の残高が増えるのを楽しむのと同じように、ポイント残高が増えることに喜びを感じる気持ちはわかりますが、ポイントには利息がつかないどころか、失効リスクというインフレ以上のマイナス要因がつきまといます。貯める楽しみよりも使う喜びにシフトし、日々の生活の中で賢くポイントを消費していくスタイルこそが、現代のポイント社会を生き抜くための最も合理的な戦略です。今日からでも、お財布の中のポイントカードやスマートフォンのアプリを確認し、眠っているポイントがないかチェックしてみてはいかがでしょうか。
