株主優待ってどう選べばいいの?
使い勝手が良く必要なものを選ぶ
株主優待の種類は豊富で、どれも魅力的に見えてしまうものです。
しかし中には自分にとって必要ではないものもあるので、冷静に考える必要があります。
必要なものはいずれ購入しなければならないので、必要なものがもらえると節約につながります。
また必要に感じるものであっても、使い勝手が悪いと株主優待を受け取っても無駄になってしまうことがあります。
株主優待の中には、飲食店で利用できる割引券があります。
通常の料金よりリーズナブルに食事を楽しめるのは嬉しいものですが、その飲食店が自宅から離れている場合には注意が必要です。
飲食店に行くために長時間ドライブをしなければならず、ガソリン代がかかってしまうからです。
コストがかかるような株主優待については、できるだけ避けることが大事です。
優待利回りが高いかどうかチェックする
株主優待という言葉がありますが、株取引をするにあたってこの言葉を理解する必要があります。
優待利回りとは株を買った金額に対して、1年間に受け取った株主優待の価値がどの程度なのかを表す数値です。
優待利回りが大きければ、お得感も大きいと判断することができます。
反対に優待利回りが低すぎると、お得感が全くなく選択するべきではないと判断できます。
例えば1000円のサービスを受け取るために5万円分と10万円分の株を購入した場合、どちらがお得と言えるでしょうか。
購入資金の低い5万円の方が、お得感が高いと言えます。
銘柄を選ぶ時には、優待利回りという点についても考慮に入れることがとても重要です。
長期優遇制度を設けているとより魅力的
株主優待の中には、長期間保有していることで優待内容がグレードアップするものもあります。
長期優遇制度を設けていると、長期保有者にとってはメリットが得られます。
例えばある企業では1000円分のクオカードを株主優待としていますが、1年以上継続して株を保有していると2倍にアップグレードしてくれます。
長期保有しているだけでアップグレードしてくれるのは、面倒な手続きも不要で嬉しいサービスと言えます。
長期優遇制度は株主にとって大きなメリットがありますが、実は企業にとってもメリットと言える部分があります。
長期優遇制度を設けていると、権利落ち日以降の株価が急落しにくくなります。
株価が急落しやすいと、株主はその株を購入したくないと思うものです。
株主を増やすためにも、長期優遇制度は有効な手段と言えます。
黒字経営をしている安心できる企業を選ぶ
株主優待が継続的に行われるためには、企業の業績が良くなければなりません。
そのため、黒字経営している企業を選ぶことが大事です。
黒字経営になっていない企業は、将来的に株主優待を廃止してしまうかもしれません。
廃止をしなくても、改悪してしまうこともあり得ます。
改悪や廃止ををしない、またアップグレードしてくれるような黒字経営をしている企業を選ぶと安心です。